仕事と介護の両立を考えるオープン・ワークショップ Life for Carer ~今、企業は具体的に何をすべきか?アイデアを結集して実践する。~

《イベントレポート②》
第2回仕事と介護の両立を考えるオープン・ワークショップ

Life for Carer

~介護者の心理から「仕事と介護の両立がしやすい職場」を考える~

 

第1回ワークショップのイベントレポート≫

2017年11月8日「第2回仕事と介護の両立を考えるオープン・ワークショップ」を開催しました。(於:フクラシア丸の内オアゾ/主催:ノバルティス ファーマ株式会社/協力:がんばらない介護生活を考える会)
企業の人事・労務担当の方に加え、実際に仕事をしながら介護を実践している方や、仕事と介護の両立に興味のある方にもご参加いただき、介護者やその職場の人たちの心理について理解を深めながら、「仕事と介護の両立がしやすい職場」について、考える場としました。

介護は、個人の状況によって必要な時間や労力、役割などが多様であり、また敢えて公表していない人も多く、その実態を把握することは簡単ではありません。しかしながら、仕事と介護が両立しやすい職場をつくる視点は、企業にとって不可欠になってきています。
両立を支援する制度も必要ですが、“両立のしやすさ”には、介護しながら働く人の気持ちや心理も大切な要素となります。ノバルティス ファーマは、ワークショップに先がけ、「仕事と介護を両立している人」「介護を理由に離職してしまった人」「介護者の職場の同僚/上司」を対象に、仕事と介護の両立に関する意識を比較、理解するための調査も実施しました。

司会には自身も介護経験者で著書もあるフリーアナウンサーの町 亞聖氏を迎え、ノバルティス ファーマが実施した介護に関する意識調査の結果報告、介護における各分野の専門家による講演、実際に仕事と介護を両立している方による体験談などを伺い、最後は「仕事と介護が両立しやすい職場」について考えるパネルディスカッションを行いました。

意識調査の結果からは、仕事と介護の両立のためには、職場の理解が非常に重要であることが示されましたが、介護社員と周囲の社員の間には意識のギャップがあることがわかりました。周囲の同僚や上司は、介護をしている社員を理解し受け入れようとする気持ちがあり、そのような職場風土になりつつあると感じているのに対し、介護社員は、個々の支援はありがたいと思いながらも、まだ風土として定着しているとは感じていない傾向がありました。企業が、介護社員だけでなく周囲の社員も含めたすべての社員にとって、働きやすい、両立しやすい職場をつくるためには、相互理解の促進が欠かせないといえそうです。

基調講演で特定社会保険労務士の菊地 加奈子氏は、具体例を交えながら、介護社員が利用しやすい制度を作るためには、社内風土の醸成と介護だけではなく全体の働き方改革も同時進行していくことが大切であると話されました。別府 明子氏は自身の介護経験またカウンセラーとして専門家の立場から、介護しながら働く人の心の持ち方についてさまざまなアドバイスを示されました。

また、自身も親の介護をしながら小規模多機能とグループホームを運営する青木 伸吾氏、企業に勤めながら9年以上、介護との両立を実践している浅沼 健司氏、町 亞聖氏には、三者三様の介護状況と思いを話していただきました。

最後は、全員が登壇し、介護社員とその同僚や上司との間に存在する心理的なギャップを埋めるために、お互いにどのような心構えやコミュニケーションが必要になるかについて活発な意見交換が行われました。